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今から1900年程前に第11代垂仁天皇の命によって 田道間守が、暖かい地に 育つ果物「非時香果」を求めて中国より「橘」を持帰った説が、奈良時代720年に 編纂された日本書紀に書かれています。
※非時香果(トキジクノカグノコノミ):橘の実の「時を選ばず(非)に香る果実」が由来
今から1400年程前の遣隋使・遣唐使による中国大陸との交流で、九州地方に 柑橘が持ち込また説。
中国浙江省温州地方から遣唐使が伝えたみかんの木が変異した「温州みかん」の 原木(樹齢約300年以上)が、昭和初期まで鹿児島県長島東町にあったそうです。
中国浙江省から伝来した「小みかん」が熊本県八代市に伝来された説。
伊藤孫衛門が1574年に持帰り有田に移植され、紀州みかんと名付けらた。
【温州みかんと紀州みかん】 日本のみかんは生産量の90%程が温州みかん。 中国の温州みかんの原木が、400年ほど前に突然変異で 現在の「温州みかん」となりました。 上記に書いた古木と江戸時代の古文書などを照合して 実地踏査をした結果、日本原産とされました。 ***写真:みかんの木と実*** |
温州みかんは「種」がない為、武家社会では縁起が悪いとされ、本格的な栽培が 行われる様になったのは明治に入ってからです。
愛媛・有田みかんなど各地に色々ありますが、どれも温州みかんです。
店頭では品種名でなく、地域の名前をブランド名として販売されています。
みかんには「紀州みかん」というものがありますが、温州みかんとは別の種類で、 温州よりも歴史が古く、「小みかん」と言われ小さいのが特徴です。
現在も、鹿児島・熊本・和歌山県などで栽培されています。
江戸時代の紀伊国屋文左衛門が江戸に送ったみかんは紀州みかんです。
ちなみに、和歌山県の有田みかんは温州みかんの種類です。
【みかんの生産量】 農林水産省統計 2012年度:846,300トン
和歌山県:162,600トン(19.21%) | 愛媛県:129,900トン(15.35%) | |
静岡県 :122,400トン(14.46%) | 熊本県:84,400トン(9.97%) | |
長崎県 :60,300トン(7.13%) | 佐賀県:51,000トン(6.03%) | |
愛知県 :29,800トン(3.18%) | 広島県:26,900トン(3.18%) | |
福岡県 :26,600トン(3.14%) | 三重県:21,300トン(2.52%) |
1988年迄が200万トン以上、2005年迄が100トン以上の実績があったようです。
【みかんの輸出先と数量】 出典:財務省 2012年度 カナダ:2,254トン 香 港:185トン 台 湾:184トン シンガポール:75.5トン ニュージーランド:52.2トン グアム:28.9トン、その他・タイ・マレーシア・北マリアナ諸島 ・イギリス・ロシア等に、合計2,830トン:5億3,576万円相当 輸出しています。 *** 写真:みかん *** |
その理由は、冬場に食べられるフルーツが無かったカナダでは、日本から輸入される 「温州みかん」を【聖なる果実】としてクリスマスに恋人や家族へプレゼントする習慣が あるそうなんです。(政府統計局調べ2013年)
【世界の生産量】 出展 : FAOSTAT(2012年)
みかんの仲間は世界で900種類があり、全世界70ヶ国余りでみかんが2,705.8万トン生産されており、その50%以上が中国で生産されています。
中国:1,360万トン(50.3%) スペイン:187.4万トン(6.9%)
ブラジル:96万トン(3.5%) トルコ:88.9万トン(3.3%)
エジプト:88.5万トン(3.3%) モッロコ:87.7万トン(3.2%)
日 本:84.6万トン(3.1%) イラン:82.5万トン(3%) イタリア:75.9万トンン(2.8%)
【関連項目】
’08年05月01日 「みかん」の歴史 | ’08年10月01日 「栗」について |
’09年07月01日 「橘本神社」「 | ’15年05月01日 「いちご」の歴史 |
’15年07月01日 「さくらんぼ」の歴史/td> | ’15年08月01日 「パイナップル」の歴史 |
’15年10月01日 「さつま芋」の歴史 | ’15年12月01日 「りんご」の歴史 |
’16年04月01日 「桃」の歴史 | ’16年05月01日 「枇杷」の歴史 |
’16年06月01日 「メロン」の歴史 | ’16年11月01日 「柿の歴史・その他」 |
’17年06月01日 「レモン」の歴史 | ’17年08月01日 「すいか」の歴史 |
’17年09月01日 「梨」の歴史 |
資料 : ウッキペディア 温州みかん ・ 紀州みかん
果実ナビ (温州みかん)
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