2019年4月日から「食品表示法」が施行されます。
1)表示内容が変更 2)栄養成分の表示
3)アレルギー表示 4)その他
総合衛生次管理制度が施行されます。
1)国内基準の衛生管理制度 2)国際基準の衛生管理制度
* * * * * 食 品 表 示 法 * * * * *
食品衛生法は、昭和22年に第一条の法令が決まりました。
※日本の食品衛生行政の起点は明治6年(1873年)にまで遡り、 本法の前身である「飲食物其ノ他ノ物品取締ニ関スル法律」が1900年(明治33年)に公布されました。
※飲食で生ずる危害の発生を防止する法律で、所管は厚生省、表示に関してのみ消費者庁となります。
【食品表示法】
平成25年6月28日「食品表示法」公布され、平成27年4月1日から施行されました。
平成32年(令和2年)4月1日より全面的に食品の表示内容が変更されます。
イ) 栄養成分表示の義務化
エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリュウム(食塩相当量で表示)
ロ) アレルギー表示のルール変更
義務表示:えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生7品目
※原料由来・工場内でのコンタミネーション(混入・汚染)なども含まれる
※原材料名表示後、改めてアレルギーを再表示する(下記画像参照)
※未表示は商品回収・新聞告知・他にもなる場合も有ります。
推奨表示(20品目):アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、
キウイ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、
もも、やまいも、りんご、ゼラチン
※2019年9月20日に消費者庁は「アーモンド」の食品表示推奨品目への急遽追加、
「くるみ」は推奨から義務表示対象品目への指定」する方針を発表しました。
食品業界全体(菓子製造業含む)は、包装資材など表示切替(印刷)が進んでおり、
この時点で変更は大変であることを考慮頂きたい。
ハ)今後、グルテンフリー(小麦・大麦・ライ麦)・ハラール(イスラム教:豚関連)・
ビーガン(完全菜食主義)・ペスクタリアン(全て肉食不可/魚介類OK)・
コーシャ(ユダヤ教:牛/乳・豚/貝/魚介類/他(ラクダ/ウサギ/コウモリ))などの
対応も必要となっと考えられます。
ニ)表示の様式 文字8ポイント以上(約2.82㎜)
ホ)製造者/製造所の会社名と住所等表示が必須
販売者(会社)と製造所の社名と住所表示は可能
へ)表示例
名称 | : | 和菓子 |
原材料 | : | 砂糖(国内製造)、小麦粉、小豆、卵、水飴 /酸味料、着色料(クチナシ)、香料、 (一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む) |
内容量 | : | 1個 or 重量 (g誤差4%~2 or 1%) |
賞味期限 | : | 枠外下部記載(表示されている箇所を特定) |
保存方法 | : | 直射日光、高温多湿の場所を避けて保存ください |
製造者 | : | 株式会社山久 東京都北区志茂5‐12‐5 お問合せ 03‐3902‐3531 |
製造所 | : | 株式会社山久 桐生第一工場群馬県桐生市広沢町5‐1711‐5 |
※販売者と製造所併記の表示例
販売者 | : | ○○商事 株式会社 東京都○○区○○1‐2‐3 |
お問合せ | : | 電話番号 03‐1234‐5678 |
製造所 | : | 株式会社山久 桐生第一工場群馬県桐生市広沢町5‐1711‐5 |
【改正後の表示例】
1)製造者・製造所表示の正式な表示例
株式会社山久の焼菓子「一口栗まん」の表示例
2)販売者表示と製造者表示の正式な表示例
他社OEM:焼菓子商品、製造所:山久桐生第一工場
3)表示例の説明(法令で決められた箇所)
「国内製造」 | : | 砂糖・小麦など原料は輸入され、国内で製造した場合 |
「 、 」 | : | 原材料名と添加物名の区分の「カンマ」 |
「 / 」 | : | 原材料名と添加物名と区別する為に「/」を使用する |
「 ・ 」 | : | アレルギーをまとめて表示、この際「・」を使用する |
「_」 | : | アレル―ギーの品目・コンタミと注意事項「アンダーバー」 |
「製造所」 | : | 製造者(会社) or 製造所(工場)を記載する |
「プラマーク」 | : | リサイクルマークとして「プラ」「紙」を表示 |
「栄養成分」 | : | エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量 |
「販売者」 | : | 販売者と製造所を併記する |
* * * * * 総 合 衛 生 管 理 制 度 * * * * *
食品衛生法が改正され、食品業界全体にHACCPの導入が制度化され、各々の食品等
事業者は、取引先がどこまで要求するかなどを考慮して、どの段階までの食品安全の
仕組みを取り入れるかを検討する必要があります
代表的な「衛生管理認証制度」をご紹介します。
【HACCP】
Hazard(危害) Analysis(分析) and Critical(重要) Control(管理) Point(点)
「危害分析重要管理点」 CCP:必須管理点
食品の安全性を担保にする為、製造の各工程においてどこで「異物混入」
「微生物汚染」など危害が発生するかを予測・分析し未然に防ぐ方法の食品規格
【ISO2200】
International(国際) Organization(組織) for Standardization(標準化・規格)
国際標準化機構:ISO規格=国際規格(国内規格)
品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001とHACCPを内包した食品
マネジメントシステムの国際規格
【FSSC22000】
Food(食品) Safety(安全) System(システム) Certification(認証)
オランダのFFSC(The Foundation of Food Safety Certification:
食品安全認証団体が、ISO22000より更に前提条件プログラムについても手法を
厳密に設定、追加要求事項により、食品安全対策について補っているところが特徴
【関連項目】
’06年08月16日 「小麦のグルテン」 | ’08年03月01日 「小麦アレルギー」 |
’10年03月01日 「安心安全の認証①」 | ’10年04月01日 「安心安全の認証②」 |
’12年02月01日 「食品鮮度保持剤」 |
<調 査:本社 営業部門> 2019年11月11日更新