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新年正月を迎え、成人式・建国記念日・節分・バレンタイン・桃の節句・春分の日とお彼岸、そして卒業式に入学式・ 端午の節句と行事が続けて行われます。
そんな行事に欠かせないのが「お赤飯」です。
こんな惨事のなかですが、新型コロナウイルスの収束と終息を願って、あえて祝い事には欠かせない「赤飯のコラム」で明るく・楽しくなって頂きたいと思います。
【赤飯の歴史】
古代より赤い色には邪気を祓う力があるとされ、神道は稲作信仰を基盤として持ち(田の神など)、米はとても価値の高い食糧と考えられてきました。
このため、古代には赤米を蒸したものを神に供える風習があったようである(現在でもこの風習は各地の神社に残っている)。
その際に、お供えのお下がりとして、人間も赤米を食べていたと想像される。
【赤 飯】 明治頃までは、小豆・ささげ等を混ぜた赤飯と、もち米を蒸した「おこわ」は区別されて、 一部の地域で呼称が曖昧となり、現在も赤飯を「おこわ」と呼ぶ地域が残っている。 また、一般的な赤飯のみでなく、地域で差異もある。 調理法も蒸す・炊く等、国内の地域で多様な特色がある。 - 写真:お祝いの赤飯 - |
東京都は、ササゲが使われる事が多く、江戸時代に武家で用いた事が起源
北海道・山梨県と青森県一部は、甘納豆を赤飯に入れる風習
秋田県南部(横手市等)は、大量の砂糖を入れた赤飯で有名で南部に限る
秋田県中央・北部では、砂糖が少ないタイプが好まれている
千葉県の一部で特産の落花生が用いられ、節分は大豆でなく落花生も有名
長野県佐久盆地では、花豆を使用する
新潟県中越地方で、醤油赤飯と呼ばれ五目おこわのように茶色い
福井県大野市は里芋を入れたさといも赤飯が作られている
徳島県は、ゴマ砂糖をかけて貯める習慣がある
【ささげ(大角豆)】 日本では古くから栽培され、平安時代にはすでに「大角豆(ササゲ)」の記録が 残されていますが、アフリカ原産のものが中国を経て渡来したと言われています。 同種の赤ささげは主に関東以南の暖地で栽培されています。 昭和30年代までは国内でも生産が盛んでしたが、以後減少しています。 日本で生産されるのは赤ささげが主体で、輸入豆は白豆・赤豆・黒豆もあります。 - 写真:ささげ - |
【あずき(小豆)】 日本では、縄文時代から古墳時代前期までの遺跡からあずきの炭化種子が発見されており、 良時代初期の「古事記」に初めてその名が登場します。 古来から人々の生活と密接に結びついた豆で、我が国や中国、 朝鮮ではあずきの赤色に魔除けなどの神秘的な力があると信じられ、行事や儀式などに供されてきました。 |
資 料 : ウィキペディア 赤飯 ・ 小豆 ・ ささげ
財団法人 日本豆類協会 ささげ ・ 豆類基金協会 お赤飯の歴史
【関連項目】
’06年02月01日 「小豆」と「ささげ」 ’06年03月16日 「つぶ餡」と「こし餡」
’06年09月16日 「小豆の歴史」 ’06年10月01日 小豆「こし餡と小倉餡」
’06年10月16日 「白小豆」 ’07年03月16日 お彼岸と「おはぎ」
’10年10月10日 「小豆の地名」 ’11年05月11日 穀物「小豆編」
’11年06月11日 穀物「インゲン豆編」 ’12年04月01日 「羊かんの歴史」
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