「寒天賽の目」に「小豆餡」と「黒みつ」が美味し~いのは、あんみつ ですね。 寒天はいつ頃から食べられているのですか? 博士、寒天は日本発の伝統食品だそうですが、歴史を教えて下さい。 |
私は、関東で良く食べられる「酢しょうゆ」の心太が
サッパリして好きです。
さて、その「ところてん」の由来は、平安時代に中国から
伝来したようです。
当時は、貴族・上流階級の食べ物として珍重されました。
徳川時代、京都・伏見で旅館を営んでいた美濃屋太郎左衛門が、偶然寒天の製法を発見しました。
参勤交代の島津藩のもてなしに出された「ところてん料理」の残りを戸外に捨てた
ところ、 寒気で自然乾燥(フリーズドライ)された寒天が出来上がったのです。
- 写真(左:糸寒天 右:角寒天)-
松尾 芭蕉も食べていた寒天は、隠元禅師というお坊さんが名付け親のようです。
『清滝の 水汲みよせて ところ天』 (芭 蕉)
その後、信州の行商人小林粂左衛門により信州諏訪地方に持帰り、角寒天の製造が始められました。
長野県茅野地方の角寒天、岐阜県山岡町・京都府高槻市などの糸寒天は、今でも農家の副業としてが製造されています。
寒天は、和菓子の原材料として使用され、工夫と改良が重ねられた400年の歴史のある「日本の伝統食品」です。
<【関連項目】
’06年06月01日 「寒天とゼラチン・ペクチン」 ’06年07月01日 「寒天の効能①」
’06年07月16日 「寒天の効能②」 ’08年07月01日 「寒天パート⑤」
’09年06月01日 「みつ豆とあんみつ」 ’12年07月01日 「心 太」
’13年07月01日 「あんみつ製造工程」 ’13年08月01日 「あんみつ組立」
商 品 案 内 : 「あんみつ」 「寒 天」
<調査員:本社 営業部>
次回は、「寒天以外のゲル化剤」を紹介します。