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2008年05月01日:『みかんの歴史について』

「みかん」と言えば、あんみつ・フルーツポンチ・ゼリー・ケーキなどが思い出されます。
最近は冬でも果物が豊富ですが、みかんは冬の季節には必ず食卓にあります。
正月と言えば暖かい部屋で「みかん」に「お餅」が連想されます。

さて、「みかん」はいつ頃から食べられていたのですか?
日本には、いつ頃伝来されたのですか?

山久では、最近『みかんあんみつ』が新発売された様です。
早速、冷やして今日のデザートにします。
(みかん) 【みかんの歴史】
 みかんの原種の柑橘類は、2~3,000万年前の中国・インド・タイ・ミャンマー等が原産地と言われています。
また、中国では4,000年前頃から「みかんの栽培」がされ始めていたそうです。
 日本では「古事記・日本書紀」(奈良時代頃)などに
柑橘の記述がされている様で、古くから親しまれなじみの深い果実だったことがわかります。

【日本でのみかん】
 中国浙江省温州府からの伝来とも言われ、鹿児島県長島町から温州みかんの古木が見つかったとも言われています。
 日本では当初食用としてでなく、薬用として使用されていたようです。
食用として食べられ始めたのは江戸時代後期のようです。
 紀州の商人・紀伊國屋文左衛門が、当時高価だった「みかん」を紀州から舟で運搬し富を得た話は有名です。
また、「みかん」の呼び名で栽培されたのは、明治時代からと言われています。

(みかんの木) 【みかんの仲間「ダイダイ」】
 正月のお飾りの「ダイダイ(橙)」はみかんの仲間です。
酸味が強く、食用には適さないのですが、果汁は酸味が強く・風味が豊かな為、調味料や七味唐辛子の陳皮等に使用されていました。
 ダイダイは、柏の葉と同様に子(次の実)が出来ても実が落ちないことから、「ダイダイ」は「代々」として縁起が良いといわれました。
 温州みかんは「種なし」の性質から「子孫が出来なくなる」事が嫌われ当初栽培されていなかったそうです。
その後「ダイダイ」になぞられ縁起の良い果実として広く食される様になりました。
美味しい・種なしの利便性からも人々に好まれてきました。

【関連項目】                  
’08年10月01日 「栗」について  ’09年06月01日 「みつ豆とあんみつ」
’09年07月01日 「橘本神社」(たちばな)」  ’15年05月01日 「いちご」の歴史
’15年06月01日 「みかん」について ’15年06月01日 「みかん」の歴史Ⅱ
’15年07月01日 「さくらんぼ」の歴史 ’15年08月01日 「パイナップル」の歴史
’15年10月01日 「さつま芋」の歴史 ’15年12月01日 「りんご」の歴史
’16年04月01日 「桃」の歴史 ’16年05月01日 「枇杷」の歴史
’16年06月01日 「メロン」の歴史 ’16年11月01日 「柿」の歴史
’17年06月01日 「レモン」の歴史 ’17年08月01日 「すいか」の歴史
’17年09月01日 「梨」の歴史


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