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2010年01月01日:『正月について』

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いします。

さて、今回は「お正月」について教えて下さい。

お正月と言えば「おせち料理」「お雑煮」が定番です。
「栗きんとん」に「伊達巻」は、甘くて美味し~い。

(鏡 餅)
【正月について】
 正月は、1月の別称で一年の最初の月です、特に念頭の祝いをする三が日から
 松の内(7日もしくは15日)までを言います。
 行事として「年神様」を迎えて、その年の豊作を祈る「神祭り」によるものとされ、
 人々に健康や幸福をもたらす神様と言われています。
 また、1月を「睦月(むつき)」と呼ぶのも、正月に「一家が揃って睦みあう様」を
 表したものです。
 元日は1月1日を言い、元旦は1月1日の朝の事を言います。

【大掃除】
 年神様をお迎えする為に神棚・家屋を清める事で、江戸時代12月13日に江戸城で
 「すす払い」されてた事に由来しているそうです。

【年越し蕎麦】
 細く長く長寿である事を願い、年を越す前に食べきる風習で、長いそばにあやかり
 運気が長く続くように縁起をかついでいます。

【除夜の鐘】
 大晦日は「年神様を寝ずに待つ日」とされていて、寺院では深夜零時をまたいで
 鐘を108回打ちます。
 これは、108ある人間の煩悩(身心を悩まし苦しめる事など)をお祓いし、穢れを
 清める慣わしです。
 一年を表す、12か月と二十四節気と七十二候を足すと108となる説もあります。

 二十四節気(ニジュウシセッキ):12ヶ月の季節を24に等分している。
 (有名なものは、大寒・立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・大雪・冬至)
 七十二候(シチジュウニコウ):二十四節気をさらに5日毎に3に分けた期間のことで、
 「初候・次候・末候」に分けられる。

(富士山の御来光拡大) 【初日の出】
 「年神様は日の出と共にやって来る」事から、最初の
 「日の出」を拝むようになりました。
 御来光は、高い山頂などで迎える日の出を言います。

  - 写真 : 富士山の御来光  -


【門 松】
 「門松」は年神様が迷わずやってくる為の目印で、玄関前に左右一対の松を
 並べます。
 門松を飾っておく期間(神様が居られる間)で、これを「松の内」(一般的に7日まで)
 と言われます。

【注連縄】
 「注連縄(しめなわ)」は 年神様をお迎えする神聖な場所という意味です。
 そして、古い年の災いをしめだす事と、、新しい災いが家の中に入らぬ様願いを
 籠めています。

【鏡 餅】
 年神様へのお供えものです。
 神様が宿るところとして神事に用いられる円形の鏡からきており、丸餅は魂を表す
 心臓の形も模しています。
 また、大小2段で「陽と陰」を表しており、円満に年を重ねるという意味も込められて
 いるそうです。

 ※鏡開きは、供えした鏡餅を雑煮や汁粉に入れて食べ、一家の円満を願う行事。
  一般的には、松の内後の1月11日に行なわれています。
  武士の風習で「切る」の言葉を嫌い、餅を木槌で叩き割る「鏡開き」となった。

【おせち料理】
 おせち料理の起源は、日本人が米を作り農業を盛んに始めた頃からで、その歴史は
 弥生文化の時代と言われています。
 季節の変わり目とされる「節」に、神に供え物をし宴を開くという宮中行事(宮中での
 祝い膳)が行われていました。
 これが、江戸時代に庶民の間に浸透し、大晦日のうちに作って振舞われました。
 また、「神をお迎えするお正月に、煮炊きをして台所を騒がせてはならない」という
 物忌みが由来している様です。

 重箱に詰めるのは、めでたさを「重ねる」という意味で縁起をかついだ様です。
 ・数の子(かずのこ):卵の数が多いことから子孫繁栄
 ・黒豆(くろまめ):黒には魔よけの力とまめに働き暮らせること
 ・お多福豆:文字通り福が多から
 ・伊達巻:巻き物(書物)に似た形から、知識が増える事を願う縁起物
 ・紅白かまぼこ:祝儀用としてめでたい彩り
 ・昆布巻き:「よろこぶ」の語呂合わせ
 ・その他に、関東風・関西風と多少文化の違いが有る様ですが、栗きんとん・鯛や
  海老の焼物・里芋・くわい等の縁起物の料理となります。

【日本の暦】
  1月  睦 月   2月  如 月     3月  弥 生
  4月  卯 月   5月  皐 月     6月  水無月
  7月  文 月   8月  葉 月     9月  長 月
  10月  神無月   11月  霜 月     12月  師 走
 

【関連項目】
 ’06年06月16日 「和菓子の日」について ’07年02月01日 「節  分」の由来
 ’07年03月16日 「お 彼 岸」の由来  ’07年04月01日 「お花見の歴史と桜」
 ’09年10月01日 「中秋の名月」について ’09年11月01日 「七五三」について
 ’10年09月01日 「敬老の日」について  ’10年12月01日 「お 歳 暮」の起源
 ’11年12月11日 「クリスマス」について ’12年03月03日 「桃の節句と五節句」
 ’12年08月01日 「お盆」の由来     ’14年02月01日 「節分、豆まきの謎」
 ’14年09月01日 「中秋の名月第2弾」   ’14年02月01日 「節分:豆まきの謎
 ’14年09月01日 「中秋の名月第2弾」 ’14年10月01日 「十三夜」と「豆の日」
 ’15年11月01日 「七五三・他」 第二弾

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