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正月は、1月の別称で一年の最初の月です、特に念頭の祝いをする三が日から
松の内(7日もしくは15日)までを言います。
行事として「年神様」を迎えて、その年の豊作を祈る「神祭り」によるものとされ、
人々に健康や幸福をもたらす神様と言われています。
また、1月を「睦月(むつき)」と呼ぶのも、正月に「一家が揃って睦みあう様」を
表したものです。
元日は1月1日を言い、元旦は1月1日の朝の事を言います。
【大掃除】
年神様をお迎えする為に神棚・家屋を清める事で、江戸時代12月13日に江戸城で
「すす払い」されてた事に由来しているそうです。
【年越し蕎麦】
細く長く長寿である事を願い、年を越す前に食べきる風習で、長いそばにあやかり
運気が長く続くように縁起をかついでいます。
【除夜の鐘】
大晦日は「年神様を寝ずに待つ日」とされていて、寺院では深夜零時をまたいで
鐘を108回打ちます。
これは、108ある人間の煩悩(身心を悩まし苦しめる事など)をお祓いし、穢れを
清める慣わしです。
一年を表す、12か月と二十四節気と七十二候を足すと108となる説もあります。
二十四節気(ニジュウシセッキ):12ヶ月の季節を24に等分している。
(有名なものは、大寒・立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・大雪・冬至)
七十二候(シチジュウニコウ):二十四節気をさらに5日毎に3に分けた期間のことで、
「初候・次候・末候」に分けられる。
【初日の出】 「年神様は日の出と共にやって来る」事から、最初の 「日の出」を拝むようになりました。 御来光は、高い山頂などで迎える日の出を言います。 - 写真 : 富士山の御来光 - |
【門 松】
「門松」は年神様が迷わずやってくる為の目印で、玄関前に左右一対の松を
並べます。
門松を飾っておく期間(神様が居られる間)で、これを「松の内」(一般的に7日まで)
と言われます。
【注連縄】
「注連縄(しめなわ)」は 年神様をお迎えする神聖な場所という意味です。
そして、古い年の災いをしめだす事と、、新しい災いが家の中に入らぬ様願いを
籠めています。
【鏡 餅】
年神様へのお供えものです。
神様が宿るところとして神事に用いられる円形の鏡からきており、丸餅は魂を表す
心臓の形も模しています。
また、大小2段で「陽と陰」を表しており、円満に年を重ねるという意味も込められて
いるそうです。
※鏡開きは、供えした鏡餅を雑煮や汁粉に入れて食べ、一家の円満を願う行事。
一般的には、松の内後の1月11日に行なわれています。
武士の風習で「切る」の言葉を嫌い、餅を木槌で叩き割る「鏡開き」となった。
【おせち料理】
おせち料理の起源は、日本人が米を作り農業を盛んに始めた頃からで、その歴史は
弥生文化の時代と言われています。
季節の変わり目とされる「節」に、神に供え物をし宴を開くという宮中行事(宮中での
祝い膳)が行われていました。
これが、江戸時代に庶民の間に浸透し、大晦日のうちに作って振舞われました。
また、「神をお迎えするお正月に、煮炊きをして台所を騒がせてはならない」という
物忌みが由来している様です。
重箱に詰めるのは、めでたさを「重ねる」という意味で縁起をかついだ様です。
・数の子(かずのこ):卵の数が多いことから子孫繁栄
・黒豆(くろまめ):黒には魔よけの力とまめに働き暮らせること
・お多福豆:文字通り福が多から
・伊達巻:巻き物(書物)に似た形から、知識が増える事を願う縁起物
・紅白かまぼこ:祝儀用としてめでたい彩り
・昆布巻き:「よろこぶ」の語呂合わせ
・その他に、関東風・関西風と多少文化の違いが有る様ですが、栗きんとん・鯛や
海老の焼物・里芋・くわい等の縁起物の料理となります。
【日本の暦】
1月 | : | 睦 月 | 2月 | : | 如 月 | 3月 | : | 弥 生 |
4月 | : | 卯 月 | 5月 | : | 皐 月 | 6月 | : | 水無月 |
7月 | : | 文 月 | 8月 | : | 葉 月 | 9月 | : | 長 月 |
10月 | : | 神無月 | 11月 | : | 霜 月 | 12月 | : | 師 走 |
【関連項目】
’06年06月16日 「和菓子の日」について ’07年02月01日 「節 分」の由来
’07年03月16日 「お 彼 岸」の由来 ’07年04月01日 「お花見の歴史と桜」
’09年10月01日 「中秋の名月」について ’09年11月01日 「七五三」について
’10年09月01日 「敬老の日」について ’10年12月01日 「お 歳 暮」の起源
’11年12月11日 「クリスマス」について ’12年03月03日 「桃の節句と五節句」
’12年08月01日 「お盆」の由来 ’14年02月01日 「節分、豆まきの謎」
’14年09月01日 「中秋の名月第2弾」 ’14年02月01日 「節分:豆まきの謎」
’14年09月01日 「中秋の名月第2弾」 ’14年10月01日 「十三夜」と「豆の日」
’15年11月01日 「七五三・他」 第二弾
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