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2014年10月01日:『十三夜』と『豆の日』

今年の9月は例年に比べ残暑も少なく過ごし易い気候でしたが、 9月27日(土)突然の御嶽山噴火で、被害に遭われた方の お見舞いとご冥福を心よりお祈り申し上げます。

先月に引続き今回は「十三夜の満月」を調べました。
この季節は作物の収穫時期で、十五夜を「芋名月」・十三夜を 「豆名月」とも呼ばれています。
平成22年全国豆類振興会では、毎年10月13日を「豆の日」と 制定しました。 お豆を沢山食べましょう!
(満 月)
【スーパームーン】  2015/09/28 加筆
2015/09/28は、世界中で「スーパームーンの天体ショー」となりました。
09/27は「中秋の名月」で、09/27は特別な「満月」の日となりました。
今回追加加筆で「スーパームーン」を調査しました。
(スーパームーン) スーパームーンとは、楕円軌道における月の地球への最接近が重なることにより、地球から見た月の円盤が最大に見える事である。
地球から月までの距離は、最少で約35万7000km・最大で40万6000kmまでと変化します。
満月の近点と遠点は、14%大きく・30%明るいそうです。 (2011/03/19NASAの観測)
  - 写真 : スーパームーン -
【スーパームーンと皆既日食】
今回のスーパームーンでは、「月と地球の最接近」と皆既日食「月が地球の影に隠れる」が同時に起きる数十年に一度の珍しい現象も有り、世界各地で観測されました。
日本時間は午前11時11分から約1時間で一般では観測できなかったと思います。
次回の皆既日食とスーパームーンが見られるのは2033年、前回が1982年と33年振りで、 NASA(米航空宇宙局)の発表では、1900年以降で5回の観測だそうです。
【スーパームーン・過去と未来】
①1993/03/19(最接近:356,529㎞)より18年振りの2011/03/09が最接近と、一部で話題となった様です。
②2014年は観測の当たり年で、7月12日・8月10日・9月9日と3回でした。
14年より15年は大きく見え、2016/11/14はさらに最接近(356,511㎞)します。
③2017年は一度も観測できず、2018年はなんと1月1日だそうです。
④今世紀最も近づくのは、2052年12月6日で、356,421 km と予想されています。
⑤月までの距離が 356,400 km以下になるのは極めて稀で、前回は1930年1月14日(356,397 km)、次回は2257年1月1日(356,371 km)だそうです。
※いずれもNASA発表の資料です。
【スーパームーン素敵な画像】をご覧ください : Yahoo ・  Google
資料 : ウィキペディア スーパームーン  ・ Naver スーパームーン情報

【十三夜】
日本には、いにしえより旧暦の8月15日の「十五夜」と9月13日の「十三夜」に月を 愛でる月見の風習があります。
その為、日本ではどちらか一方のお月見しかしない事を「片見月」と呼び縁起が 悪いと言われています。
中国から伝来された十五夜ですが、十三夜は日本独自の文化なのです。
現在では月見のお供えは「月見団子」ですが、昔はその季節に収穫される作物として 十五夜には「里芋」を、十三夜には「豆」をお供えして食べる習わしがありました。
そのため、十五夜は「芋名月」、十三夜は「豆名月」とも呼ばれています。

(白小豆) 【10月13日は豆の日】 全国豆類振興会
「豆の日」は、豆名月に豆をお供えして食べていた風習に 因んだものです。 平成22年6月3日に制定
旧暦の9月13日から、10月13日を「豆の日」としました。
(新暦ではその年によって日付が変わる為)
  - 写真左 : 北海道産白小豆 -
【50年間の十五夜と満月のデータ】
10月13日は「豆の日」と制定されましたが、残念ながら2016年と2035年の2回です。
 年 十三夜  年 十三夜   年 十三夜  年 十三夜   年 十三夜
 2001:10/29  2002:10/18  2003:10/08  2004:10/26  2005:10/15
 2006:11/03  2007:10/23  2008:10/11  2009:10/30  2010:10/20
 2011:10/09  2012:10/27  2013:10/17  2014:10/06  2015:10/25
 2016:10/13  2017:11/01  2018:10/21  2019:10/11  2020:10/29
 2021:10/18  2022:10/08  2023:10/27  2024:10/15  2025:11/02
 2026:10/23  2027:10/12  2028:10/30  2029:10/20  2030:10/09
 2031:10/28  2032:10/16  2033:10/05  2034:10/24  2035:10/13
 2036:10/31  2037:10/21  2038:10/11  2039:10/30  2040:10/18
 2041:10/07  2042:10/26  2043:10/15  2044:11/02  2045:10/22
 2046:10/12  2047:10/31  2048:10/20  2049:10/09  2050:10/28

【十三夜は「先負」】
十五夜の日は必ず15日目の「仏滅」となります。
十三夜は旧暦の9月1日より13日目の「先負」となります。

旧暦では、毎月の「六曜」が決められています
先勝:1月・7月 友引:2月・8月 先負:3月・9月
仏滅:4月・10月 大安:5月・11月 赤口:6月・12月
 - イラスト右 : 満月と月見だんご  -
  (月と団子)

【豆の豊かな栄養】 豆の日普及推進協議会
豆類は栄養の実力者です。
家族皆の健康を育み、豊かな食卓を彩り幸せをつくります。
①小豆・いんげん豆等の主成分は炭水化物、大部分を占めるのは糖質。
脳は糖質のみエネルギー源となり、身体活動・体温維持にも重要です。
②豆類に含まれるたんぱく質は、約20種類あるアミノ酸の組合せの構成。
特に大豆類(木大豆・黒豆・青大豆等)はたんぱく質を多く含有しています。
たんぱく質は体内でアミノ酸に分解された後に再び合成され、筋肉・内蔵・ 皮膚・血液など、身体をつくります。
③体内で合成出来ない「必須アミノ酸」の内、リジンやスレオニンが豊富に含有。
④美容ビタミンとも呼ばれるビタミンB2と糖質をエネルギー源としてうまく利用する ために必要なビタミンB1を比較的多く含んでいます。
⑤小豆・いんげん豆等は脂質をほとんど含まないうえに、食物繊維がごぼうの2倍、 さつまいもの3倍も含まれています。

【成人病・がんの予防に】
①食品の中でも、飛び抜けて食物繊維の多い豆類は、発がん性物質をはじめ腸内の 有害物質の早期排出を促進し、大腸がんの予防に役立ちます。
②豆類のさまざまな色素や苦み、渋みなどはポリフェノールに属する物質。
ポリフェノールは、動脈硬化・心臓病の予防・発がん物質の活性化予防・免疫力の 増強・抗アレルギー作用など、多くの効果のある事がわかっています。
③身体の「サビ」を防ぐ抗酸化作用を豆類は持っているうえに、豆類のポリフェノール 含量と抗酸化活性には高い相関関係のある事が判明しています。

【豆類の製品】
和菓子:餡は和菓子に大切な原料となります
上生菓子(練きり・鹿の子等)・浅生菓子(大福・草餅・桜もち・柏餅等)・饅頭(焼物・ 蒸饅頭等)・羊かん類・最中・どら焼などが代表的な和菓子です。
餡は小豆餡(小倉餡・こし餡等)と白餡(主にこし餡)に分かれ、白餡は手亡・大福豆 等のいんげん豆と白小豆(画像参照)から作られます。
煮 豆:日本の伝統的なお惣菜に煮豆が有ります。
甘く煮た豆が想像されますが、塩味の商品もあります。
甘い煮豆:金時豆・白花豆・ウズラ豆・鶯豆・おたふく豆(空豆)・黒豆等
塩味の煮豆:青えんどう豆・赤豌豆・大豆/青大豆の水煮等
③豆菓子:代表的なものが甘納豆です
果物等の砂糖煮・蜜漬けは世界に有りますが、甘納豆は日本独特のもので、 柔らかく煮た後、徐々に濃い糖蜜に何度も漬込み、砂糖をまぶして仕上げます。
砂糖をまぶしてない「濡れ甘納豆」もあります。
④フライビーンズ:空豆や青豌豆等油で素揚げ後、塩味にしたスナック菓子。
豆を粉砕して味付けしたお菓子もあります。
お茶のお供にも最適ですが、ビールとの相性は最適です。
⑤番外編:黄・黒大豆の枝豆、落花生の塩茹等も豆類の惣菜・おつまみとなります。
 
【関連項目】
’06年06月16日「和菓子の日」 ’07年02月01日「節句の始まり」
’07年03月16日「お彼岸」の由来 ’07年04月01日「お花見の歴史と桜」
’09年10月01日「中秋の名月」 ’09年11月01日「七五三」
’10年01月01日「正  月」 ’10年09月01日「敬老の日」
’10年12月01日「お歳暮」の起源 ’11年12月11日「クリスマス」
’12年03月03日「桃の節句と五節句」 ’12年08月01日 「お 盆」の由来
’14年02月01日「節分、豆まきの謎」 ’14年09月01日 「中秋の名月」第二弾
’15年11月01日「七五三・他」 第二弾


資料:(公財)日本豆類協会 ・ 豆の日普及推進協議会
   旭川情報ねっと(六曜・月齢・旧暦カレンダー) ・ ウッキペデイア(六曜)


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