株式会社山久
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2006年12月01日:『砂 糖』の製造工程


以前のコラム(1/1と1/16)で、砂糖の原料を教えてもらいました。
今回は、砂糖がどの様に出来るか、製造工程を教えてください。

砂糖は、脳に良いと聞きましたが本当ですか?
ダイエットには砂糖が大敵に思われますが、甘党には気にならない・・・?
サトウキビのイラスト
【サトウキビからの製法】
①収穫したサトウキビを圧搾して「糖汁」を搾り出します。
②糖汁を煮つめてお砂糖の結晶をつくり原料糖(粗糖)と
 なります。 これは「黒糖」でもあります。
③産地であるタイ・豪州より原料糖を輸入し、国内の製糖
 工場で砂糖が作られます。
  - イラスト: サトウキビ-
④一次加工では、原料糖の結晶表面の不純物を取り除きます。
⑤温水を加えて溶かし、糖汁中の沈殿物をろ過して再度不純物を取り除き、糖汁を
 濃縮させます。
⑥濃縮した糖汁を真空結晶缶に入れ、砂糖の結晶をつくります。
⑦結晶した砂糖を遠心分離機で取り出し乾燥して出来上りです。
⑧結晶の状態で「上白糖」「グラニュー糖」など色々な砂糖が出来上ります。

【甜菜糖からの製法】
①収穫した甜菜を洗浄後裁断機に掛け細長く切断し、糖分を抽出し易くします。
②65~75℃の温水中にて糖分を抽出し不純物を吸着させ、フィルターでろ過する。
③抽出した糖液を濃縮し、結晶缶にて砂糖を結晶化し出来上ります。
④サトウキビと同様に結晶の状態で色々な砂糖となります。
※製造工程で「不純物除去」とありますが、不純物とはミネラル分(灰分・カルシウム・
 りん・鉄分・ナトリウムなど)の事です。

肥満の最大の敵のように言われていますが、取りすぎなければ問題ありません。
砂糖を摂取する事で脳にエネルギーを供給することが出来、人間の記憶力・集中力の
増加・持続にも重要な役割を果たしているのです。
砂糖は1gあたり4kcalと低いのですが、糖分の取りすぎには注意しましょう。

<調査員:本 社 営業部>


【関連項目】
 ’06年01月01日 「サトウキビ」    ’06年01月16日 「甜 菜」
 ’06年12月16日 「いろいろな砂糖」 ’07年01月16日 「黒糖と和三盆糖」
 ’13年10月01日 「砂糖の歴史・世界編」’13年11月01日 「砂糖の歴史・日本編」

<調査員:本 社 営業部>


次回は、「色々な砂糖」お送りします。