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【コーヒーの歴史】 ①コーヒーの起源には諸説があり、9世紀頃エチオピアのヤギ飼いの少年カルディが、 山腹の木に生る赤い実を発見した説が最も有名の様です。 ②13世紀頃のイエメンの回教僧シェーク・オマールが無実の罪で追放され、山中で 鳥が赤い木の実をついばんむ様子から、試しにその実を摘んで煮出し飲んだ所疲れが 消えたそうです。 医者でもあった彼はこの実を使って沢山の病人を救った説が有ります。
【コーヒーの伝来】 コーヒーが日本に伝えられたのはオランダ商人によって天明年間(1781~1788年)頃、 長崎・出島のオランダ商館において、自分用として持ち込んだ様です。 開国して明治時代に入ると、西洋文化の象徴であるコーヒーを積極的に受け入れ始めた 様ですが、一部の役人・官僚、一握りの上流階級の人々が口に出来る程度で庶民には高値の花でした。 1908年(明治41年)頃にブラジルへ移民した日本人が栽培したコーヒーが、大正時代 初期にサンパウロ州政府から送られてきたそうです。 大正時代にはコーヒー愛好家が増え、昭和に入って需要が伸びたようですが、第二次 大戦で輸入停止になり、一時期コーヒーは姿を消してしまいます。 戦後の昭和25年から輸入再開されましたが、まだまだハイカラな高級飲料でした。 【コーヒーの豆知識】 コーヒー豆の主産地は、赤道を中心とした北緯/南緯25℃の亜熱帯地域で, 栽培が最も盛んなのは中南米で、世界の生産料の約60%を占められています。 世界第1位の生産量を誇るのがブラジルで、次がコロンビアの10%です。 標高は高いほど(標高1,500m以上)、良質なコーヒーが収穫できると言われています。 全生産量の約80~90%を占める「アラビカ種のコーヒー」は原産国がエチオピアで、 まろやかな味と酸味・香りも優れた豆です。 他に、渋みと強い苦味の「ロブスタ種」(インドネシア・ブラジル・ガーナ他)と 強い苦味の「リベリカ種」(リベリア・ベトナム等)が有ります。 【コーヒーの種類】 ブラジル:酸味と苦みのバランスが良い味(ブラジル) エメラルドマウンテン:酸味と甘味の味わい(コロンビア) ブルーマウンテン:最高級の品質といわれる(ジャマイカ) コ ナ:強い酸味を持つ味(USA/ハワイ島) モ カ:独特の強い酸味・甘みとこく・香気に優れている(イエメン) マンデリン:苦味とこくを中心としたバランスの良い味わい(インドネシア) キリマンジェロ:強い酸味とこくが特長(タンザニア) グアテマラ:酸味とこくが中心の味わい(グアテマラ)などがあります。
当時は、こちらも庶民には高嶺の花で高級品だったようです。 1960年代には国内生産が開始、様々な銘柄も開発され日常生活に浸透されました。 【長崎・出島の豆知識】 1634年江戸幕府の鎖国政策の一環として、2年の歳月をかけて築造された人工島で、 ポルトガル人を管理する目的で、幕府が長崎の有力者に命じて作らせた。 1639年幕府がキリスト教の布教と植民地化を避ける為にポルトガル人を国外追放、 その為出島は無人状態となった。 その後、出島築造の際に出資した長崎の25人の有力者の訴えにより、1641年に平戸 からオランダ東インド会社の商館が移され、武装と宗教活動を規制されたオランダ人が 居住することになった。 以来約200年間、出島においてオランダ人との交渉や監視が行われた。 資 料 :コーヒー事典 ・ 社団法人全日本コーヒー協会 ・ ウィキペディア 日本インスタントコーヒー協会 ・ 全日本コーヒー商工組合連合会 <調 査:本社 営業部門 >
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