呼び方が変更、昔は「伝染病予防法」今は「感染症法」と言う法律で決めらた。
1)伝染病 (ウィキペディア)
伝染病とは感染症の一種で、ある個体(人や動物など)の感染症が同種の個体に広がる病気の総称で、 風疹などのように「人から人へ伝染する疾患」を意味する。
2)感染症 (ウィキペディア)
寄生虫・細菌・真菌・ウイルス・異常プリオン等の病原体の感染の総称。
医学の歴史は感染症の歴史に始まったと言っても過言ではない。
1929年に初の抗生物質であるペニシリンが発明されるまで根本的な治療法はなく、伝染病は大きな災害と捉えられてきた。
【ウイルスと細菌の違い】
「ウイルス」は生物ではなく、「細菌」は生物である。
①生物である細菌は細胞分裂により増殖するため、食中毒やカビは増殖できる環境下ではどんどん増えていきます。
②生物ではないウイルスは、自ら増殖することはできないため、人体などの生きた細胞の中に侵入することで増殖します。
※ウイルスは粘膜に入り込むことはできますが、健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。
物の表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまいます。
ただし、物の種類によって24~72時間位感染する力をもつと言われています。
【人類を脅かせてきた感染症】
紀 元 前:エジプトのミイラに天然痘・結核の痕跡がみられ、マラリアの記録
540年頃:ヨーロッパの中心都市ビサンチウム(現在イスタンブール)でペストが大流行。
6 世 紀:ローマ帝国でマラリア大流行100~200万人死亡、日本は天然痘流行
14世紀:ヨーロッパで黒死病(ペスト)が流行、2500万人死亡と言われる
15世紀:コロンブスの新大陸上陸により、天然痘がアメリカ大陸で大流行
19~20世紀:コレラが通商と交通網の発達で、世界各地で7回大流行となる
1918年:スペインかぜ(インフルエンザ)が全世界で流行、死者4000万人以上
第一次大戦時、総力戦体制で軍隊・労働者の移動が被害甚大となる
1935年:結核が日本で死亡原因の首位、世界で20億人感染、毎年400万人死亡
1950年:抗生物質で結核発生減少、殺虫剤DDTなどでマラリア根絶計画実施
1957年:アジアかぜ(新型インフルエンザ)の大流行、世界で推定200万人以上死亡
1968年:香港かぜ(新型インフルエンザ)の大流行、世界で推定100万人以上死亡
1976年:エボラ出血熱がアフリカ中央部で流行、19年4月1人死亡で終息出来ない
スーダンで高熱と出血で死亡、血液や医療器具から感染し死者151人
オオコウモリのウイルスが有力で、15年12月(大幅減少)し死者累計7905人
1980年:後天性免疫不全症候群(エイズ)患者が世界で増大、サハラ以南アフリカは
全人口の30%以上感染、複数国家で平均寿命の大幅な減少が有り
1981年:エイズ(HIV)で過去20年間で6500万人が感染、2500万が死亡
1996年:英国で新興感染症プリオン病を発し、感染率は低く百万人1人発症
狂牛病(牛海綿状脳症(BSE))との関連が指摘されるが、2003年以降無
1997年:新興感染症の低病原性から高病原性鳥インフルエンザに渡り鳥から鶏が感染
人への感染はまれで、鶏の肉・卵を食する影響はありません
2002年:11月中国南部で原因不明の肺炎が集団発生、原因不明で感染拡大
2003年:SARS(重症急性呼吸器症候群)と判明、コウモリ媒体の指摘だが確認不可
3年7月WHOの終息宣言、30各国・感染者8,422人・死者916人
2012年:MERS(中東呼吸器症候群)で、ヒトコブラクダがコロナウイルスを保有空感染
サウジアラビアで患者が報告され、一部欧州と中国・韓国まで拡大された
19年11月までに確定患者2,494人・死者858人に上った
【2019新型コロナウイルス急性呼吸器疾患】
新型コロナウイルスCOVID-19(コビド19:Coronavirus disease-19)は、 サーズ関連コロナウイルス(sars-Cov-2)に属するコロナウイルスで、サーズ同様にコウモリが新型ウイルスの起源となった可能性が考えられます。
2019年11月中国湖北省武漢市で初めて検出された新興感染症で、 WHOは3月11日パンデミック(世界各地で感染拡大)と発表、各国に対策の強化を訴えました。
新型コロナウイルスは、発熱(37.5℃以上)・喉の痛み・咳などの風邪の症状、4日以上の経過後には 高熱・胸部不快感・呼吸困難から肺炎へ進展する事例もあります。
感染しても無症状病原体保有者もいて、飛沫感染など別の人に移す危険がある。
4月28日現在、全世界で感染者317万人以上・死者22万人以上です。
【コロナウイルスと新型コロナウイルスとの違い】
人に感染する「コロナウイルス」7種類見つかっており、4種類のウイルスは一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、多くは軽症です。
2種類は「重症急性呼吸器症候群(SARS)」と「中東呼吸器症候群(MERS)」。
そして、新型コロナウイルス(COVID-19)が7種類目のウイルスとなります。
【インフルエンザ】
インフルエンザウイルス急性感染症で、上気道炎症状・呼吸器疾患などです。
流行性感冒(リュウコウセイカンボウ)略して流感とも呼ばれる。
季節性インフルエンザにはA型・B型・C型 の3種類があり、世界中で繰り返し流行し、毎年300万人から500万人が重症化し、 呼吸器系の症状により29万人から65万人の死者を出している。
感染ルートは、患者の粘膜が目・鼻・口から入る、咳・くしゃみ・つば吐き出の飛沫、 ウイルスが付着した物との接触からの感染などである。
では、なぜ毎年多くの犠牲者が出ているのにパンデミックにならないのか。
予防のワクチンの接種、抗インフルエンザ薬の存在と投与の効果、そして本人が感染した事を理解し対処している、などではないでしょうか。 (個人的見解)
【パンデミック】
パンデミック(pandemic)は、感染症(伝染病)の世界的な大流行を表す言葉。
感染症の流行は、その規模に応じて(1)エンデミック(地域流行)・(2)エピデミック(流行)・(3)パンデミック(汎発流行)に分類される。
パンデミックとは、同時に多くの国で流行している事を意味し、封じ込めが難航しているという認識を示すものでもある。
新型コロナウイルスがパンデミック化となったのは、感染したのを知らずに感染を広げる危険性・無症状感染者の問題、 その感染者からウイルス感染が広まっている事を認識してなかった為と考えられる。
【ウイルス感染予防】
世界及び日本で一部の方が、マスク・うがいは感染予防にならない意見有り。
感染経路は「飛沫感染と接触感染」、まさに「三密(密閉・密集・密接)」。
飛沫感染:感染者のくしゃみ・咳/つばなど飛沫と一緒にウイルスが放出、
別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。
接触感染:飛沫したウイルスが周りの物に付着し、別の人がその物に触れ付着、
その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
感染予防はマスク・うがいを含め、洗浄・殺菌・消毒を徹底が一番です。
【マスク】 資料:日本のマスク画像
マスクの歴史は明治初期に始まり、炭鉱など労働者の粉塵除けが主な用途でした。
1918(大正7)年に始まったインフルエンザ(スペインかぜ)の大流行により、予防品として注目を集めるようになったのです。
スペインかぜは世界保健機関(WHO)によると、当時約20億人だった世界人口の25~30%が感染したと推定され、 日本でも1918~1920年で人口5500万人・2400万人が感染・30万人が死亡したと言われています。
世界でのマスク使用に賛否両論あり、英国政府など多くの学者達によるとマスクを着用する必要性はないとの意見、 多くの国で一般市民に指示・推奨となりました。
世界保健機関(WHO)も4月頭にマスクの使用に関する指針を更新、米国でも医療機関でマスクの必要性は、一般でも必要性があるとの見解となった。
資 料 : ウィキペディア 新型コロナウイルス ・ 伝染病 ・ 感染症 ・ 感染症の歴史
パンデミック ・ インフルエンザ ・ 感染症の歴史 大幸薬品
マスクの歴史 ウェザーニュース
1月中国武漢を震源に、世界中に蔓延した「新型コロナウイルス」は、3月18日世界保健機関(WHO)のアダノム事務局長が「パンデミック」と発表しました。
全世界の国で感染者がおり4月30日現在、感染者317万人超。死者22万人超と増加しています。 もちろん回復した人も89万人位と発表されています。
早い収束を願います、医療関係の方々に感謝、大変な仕事ですが頑張って下さい。